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転職

内定11社から1社に絞った勘所は「働いている社員に直接会って決める」

5月26日14時28分配信 MyNewsJapan

内定11社から1社に絞った勘所は「働いている社員に直接会って決める」

利用した人材紹介会社31社を独自に評価

私は都内私大を卒業して新卒で富士通に入社した30台後半の者です。都合3回の転職活動を経て、現在勤務している会社を合わせて合計4社に在籍したこと になります。3回目の転職では30社のエージェント・ヘッドハンティング会社をフルに使い、約300社に応募、11社から内定を受け、その中から今勤務し ているIT企業を厳選しました。そんな私の経験を元に、後悔せず納得できる転職活動について、お伝えしたいと思います。

2社目が新日鉄ソリューションズ、3社目は、まだ60人程度だったベンチャーのソフトウェア開発企業でした。このときの条件面の提示は年俸で800万 円、30代前半で、マネージャー職で入社。ところが、実際に入ってみると、ベンチャーにはありがちですが、とにかく創業社長がすべての軸で、「朝令暮改」 どころか「朝令朝改」で、次々に言うことがコロコロ変わり、周囲が着いていくのが大変な状況でした。

取締役陣は創業社長のイエスマンばかりで、更に増長してしまう環境が整っており、トップとミドルと現場の間に距離を感じたことを覚えています。取締役陣 にも不平不満はあった様ですが、年収1500万円貰っているので納得しているようでした。トップダウンの経営手法は、IT業界ではフューチャーアーキテク トの金丸恭文会長に似ている、という噂でした。

当時は会社についていけない自分を認めたくなかったのですが、レポートはおろか、メールも検閲を受けるようになり、その重圧から半年もすると体調も崩 し、どうにも立ち行かなくなったのです。先日、テレビ東京で放送されている「ガイアの夜明け」で創業社長が取り上げられていましたが、まさに虚飾と欺瞞に 満ちた内容でした。

結局、3社目に入社した年の暮れには、環境と自分自身をフルリセットするために、次の会社を決める前に辞める事にしました。既に結婚もしていたため、家 族も養わねばならない身でありながら、次の会社を決めずに辞めるリスクは十分感じながら、それでも行動に出れば現状を変えられると決断しました。

数ヶ月かけて充電し、改めて自分のやりたいことを見つめ直した上で活動を開始しました。「自分の人生の最後の転職活動」はやれる事を精一杯やってみよ う!という決意のもと、31社のエージェントを利用し、約300社に応募。結果的に11社からオファーを受けることになりました。結果的に、10社のオ ファーを断ったことになります。オファーを受けた11社から1社を選定する際に、自分なりの条件を定めていました。

まず業務内容で考えました。既に仕事内容が決まっているポストに、はめこもうというところはダメ。たとえば外資のパッケージベンダーの営業などは、成果をあげれば年収1800万というのがありましたが、営業の世界だけに閉じてしまう事に抵抗感を覚えて辞退しました。

次に企業規模で考えました。それまでの経験からも、大企業は、自分が広げたい仕事の範囲と組織のミッションとのズレが大きくなりがちな点と、社内の派閥 や政治に振り回され、調整や根回しなど本来の目的とは別に時間と工数が取られてしまう点が自分に合わないと感じられたのが問題でした。たとえば大手の営業 幹部候補となると、社内調整で1日が終わってしまう懸念が感じられ、辞退しました。

また、意思決定の早さを重視しました。自ら仕事を創り出して付加価値を提供するにあたっては、即断即決が求められる事も多く、判断のプロセスとルールが 明確になっている必要があります。たとえば創業社長が全てを決める様な会社になると、振り回されてしまい、前職と同じ過ちを繰り返す懸念が感じられ、辞退 しました。

その結果、それなりの規模のベンチャーで、トップとひざをつめて議論しながら、一緒に頑張っていくほうが自分に向いているという結論に至りました。

どうやって最後の1社を決めたのか、決定的な条件をお話しすると、「現場の社員に会わせて欲しい」という依頼にどう対処して貰えたか、が最も大きなポイントでした。

どの社も、オファーを出した以上は、直接的な断りはありませんでしたが、依頼に難色を示した会社は、偶然にも、全て結果的に辞退することになりました。 うがった見方かもしれませんが、現場の社員に会わせるとまずい、何がしかの理由がある、という印象を抱かずにはいられませんでした。

お会いした際に聞く内容は、タイムマネジメント(週40時間=平日5日間*1日8時間、どの様に仕事をしているか)、この現場で仕事をする事によって身に付くキャリア・スキル、そして、自信を持って顧客に提供できているものは何か、が中心です。

実際に今働いている会社は、採用面接とは別にランチミーティングを設定してもらって、現場のメンバー4人に会って話を聞きました。ベンチャーなので不足 している点は色々感じられましたが、むしろ仲間として受け入れようという姿勢のもと、素直に何でも話をしてもらえた事で、自分自身の覚悟も決まり、そこに 自分がコミットしていける雰囲気も感じられたので、今の選択にとても満足しています。

みなさんも転職活動の際は、現場の社員に会わせてもらって、納得いくまで質問をして意見を交換してみてください。オファーを出した人に合いそうな人を出 してくる事もあるし、それなりのエース級の社員ばかりが出てくることもある。それらは割り引いて考えねばなりませんが、お互いにとってよい結果となるで しょう。皆さんの活動が成功に終わる事を祈念してやみません。
(石井忠則)


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