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求人・転職に関する調査

実態調査に見るITエンジニアの“現実”と“仕事観”――3人に1人が転職願望

6月10日12時44分配信 Computerworld.jp

実態調査に見るITエンジニアの“現実”と“仕事観”――3人に1人が転職願望

日本のITエンジニアのスキル向上とキャリア意識に関する調査結果

国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)は昨年、ITエンジニアの仕事とキャリアに関する2つの調査を実施した。1つは20 代から40代のIT エンジニアを対象としたインターネットによるアンケート調査、もう1つは若くて優秀な「天才プログラマー」6人への個別インタビュー調査である(いずれも GLOCOMが主催する「CTO(最高技術責任者)ラウンドテーブル」プロジェクトの一環として実施)。これらの調査結果を基に、日本のITエンジニアが 置かれている仕事環境の実態とキャリア意識を明らかにする。(砂田 薫)

【日本のITエンジニアの仕事とキャリアに関する調査結果】

まず、インターネット・アンケートの調査結果を見ると、ITエンジニアの残業時間は週平均22時間(正社員)で管理職になると26時間に増えるなど、あ らためて長時間労働の実態が裏付けられた。にもかかわらず、残業手当が全額支給されているのは半分を若干下回る47%で、逆に半数強の職場では手当がきち んと支給されていないのが実情である。

休暇の取得についても、「職場では自分の都合で柔軟に休暇が取れる」のは半数弱、逆に「自由に休暇が取れない」のが半数強を占め、ほぼ3人に1人が「慢 性的な残業で疲れ切っている」と回答した。また、就労時間がフレキシブルではなく、出産・育児や介護といった家庭の事情に配慮した制度がない(もしくは制 度があっても利用しにくい)という職場が多かった。

会社に対する満足度に関係した質問では、現在の報酬、スキル・アップのための機会や制度、会社の経営方針やビジョンに対して、ITエンジニアたちは総じ て厳しい見方をしている。そのためか、「この会社にいれば自分は成長できると思う」と考えている人は2割にも満たない。また、「仕事よりもプライベートな 時間を大切にする」技術者は半数を超えている。結果として、ITエンジニアの3人に1人が「今すぐにでも転職したい」と回答した。

その一方で、今後向上させたい能力としては「コミュニケーション能力(プレゼンテーション・技術文書・交渉力)」と並んで「開発対象となる業界の業務知識やスキル」という回答が多かった。

このことから、転職願望が高いとは言うものの、単に職場を変えたいのであって、ITエンジニアを辞めてまったく新しい職種に移りたいと考える技術者は少 ないことがうかがえる。IT企業・ソフトウェア企業の経営者にとっては、従業員の職場定着率を高めるうえで、労働条件や職場環境の見直しが大きな課題であ ることが本調査からあらためて浮き彫りになったと言える。

一方、このような平均的なITエンジニアと比べて、天才プログラマー(調査した6人のうち5人は情報処理推進機構の未踏ソフトウェア創造事業で天才プロ グラマーに認定された技術者)に対するインタビュー調査では、「オープンソース・コミュニティに積極的に参加している」「大企業への就職にまったく魅力を 感じていない」といった特徴が見られた。特にオープンソース・コミュニティへの参加状況については両者に大きな隔たりがあった。

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